①相見積りを取って検討
②近所で工事をしていたから
③組合の配管更生工事の業者だから
④友人・知人の紹介
などの基準で業者を選んでいる方が多いですが、失敗した方の共通点は「リフォームなんてどの業者に頼んだって大して変わらない」と思っている点でした。
これは大間違いです。リフォームは業者によって天と地ほど差が出ます。例えば一流メーカーの同じ商品でリフォームをしても、職人さんによって仕上がりが全然違ってきます。ここをしっかりご理解いただき、以下の着眼点を参考にして業者を選ぶことをおすすめします。
遠い会社より近い会社・・・
が失敗しない
「床を開けたら思いもよらない所に配管が出てきてうまく納まらない」、このようなことは始終起きます。
皆さん想像してみてください。この時に会社が遠かったらどうでしょうか、時間をかけて確認に行けるでしょうか?なかなか難しいと思います。仮に行くにしても1時間半も掛かるとしたら、職人さんも待ってられないと思います。
「悪いけど行けないんで、うまくやっておいてよ」となり、結果思ったように仕上がらなかったということもあると思います。丁寧に仕事をやろうとしている業者さんでも、現場が遠いとこういうことが起きる可能性があると思います。
分離発注方式の会社・・・
が失敗しない
施行体制は、一括発注方式と分離発注方式があります。一括発注方式は、工務店に一括してやってもらう方式で、一般的に大手さんや不動産、家電量販店、ホームセンターなど営業系に強い会社が採用しているようです。一方、分離発注方式は、大工やクロスなど各々の業種ごとに発注する方式で、中小の工務店やリフォーム店が主に採用しています。上記で分かるように、中間に工務店をかませているか直接職人さんに発注するかの違いです。
一括方式の会社は、営業を中心に行っている会社が多く、施工に関しては信頼できる工務店に任せるという考え方です。分離方式は、営業も施工も自社の管理の下で行う会社が多く、お客様と打ち合わせしている監督者が、顔を知っている職人さんに直接指示が出せる施工体制という点で、なにかと問題が起きるリフォームにはこちらの方式が向いているのではないかと思います。
相見積りは金額だけでなく
相性を確認・・・が失敗しない
最近では、相見積りを取って業者の選定をしている方が多いようですが、何を確認し、比べているのでしょうか?
私たちも他社さんの見積りをよく見ますが、プロが見ても詳しい内容まではわからないことが多くあります。
相見積りでは「A社はここまで見ているが、B社は見ていない」ということもよくあり、ここが金額の差になります。
相見積りのチェックポイントは、大きな金額の差があるかどうかです。信頼できる業者ほど同じような金額になり、
大きく金額のずれている業者ほど何か問題があるはずです。ここが重要なポイントで、最安値の業者を探すことが重要ではありません。
もう一点は、担当者または会社との相性を確認するということです。気軽に話ができて、価値観が近いと言うことです。相性が良ければすべての点で意見の食い違いが少なく思った通りのリフォームができます。金額が近い業者から相性の良い業者を1社選び変更があれば変更見積を依頼し、納得できる内容金額まで煮詰めて契約をします。
いい職人さんがいる会社・・・
が失敗しない
リフォームは新築工事に比べて、技術・気使い・マナーなどの点でやり慣れた人柄の良い職人さんでないと問題が起きます。また、短期間の工事も多いので、同時に何人もの職人さんが入って譲り合いながら作業することも多々あり、チームワークも大事です。お互いに顔や名前を知っているチームとその都度初顔合わのチームでは仕上がりに天と地ほどの差ができるのは想像いただけると思います。業者の担当者にどのような職人さんが工事を行うのかを確認すればある程度の見当が付きます。
業者さんと長く良い関係を
作る事・・・が失敗しない
リフォームは工事が終わってからもクレームやアフターメンテナンスで業者さんとの関係が続きます。リフォームをきっかけに業者さんといい関係ができれば何かと相談ができ、いざというときにも困らないでしょう。どこの業者も自分でやった仕事には思い入れもあり一元のお客様より気持ちが入るのは人情だと思います。長く家の面倒を見させていただいている間には家の弱点やクセも分かり適切な維持管理のアドバイスができます。
お友達を作るように来てくれた職人さんや担当者の方といい人間関係を作ると言うのは大事な事と思います。
信頼関係を作った方が・・・
が失敗しない
初対面の業者さんに見積してもらう時には「高く売りつけられないか、欺されないか」など心配だと思います。「ご予算はどの位をお考えですか」、と言う質問でも快くお答えいただけない場合があります。中には予算を聞いて目一杯の金額まで膨らませた見積を作る業者もいるかも知れませんが一般にはその予算に合ったご提案をするために伺うのだと思います。
お客様が心配して情報を出さなすぎると業者側も遠慮して最低限の提案しか出さない場合もあります。私の経験でも遠慮して出さなかったお客様から完成後に「言ってくれればサッシも交換したのに」と後悔された事があります。
会社訪問、社長面談・・・
が失敗しない
リフォームは大きな買い物です、その割に皆さんは平気でどこにある会社か確認もしないで工事を頼んだりしています。数百万円の買い物をするのですから最低でも事務所がどこにあり社長さんはどんな人か程度は確認してください。確認ポイントは事務所の掃除、整理整頓状態と社員の応対です、社員教育を行っている会社はここがしっかりしています。請負金額によっては絶対必要という訳では無いですが有資格者がいる業者かどうかも確認してください。また、必ず社長と面談してください。社長の考え方が会社の方針ですから話をしっかり聞けばどんな仕事をする会社かがわかります。「考え方が合うか、相性が良いか」ここがポイントです。
詳細が不明な相見積を検討されるよりも、有効な方法と言えます。