破風板(はふいた)が傷んでいたり、新築時に破風板が見当たらなくて、何となく破風板って何だろうと思われたことはありませんか?もしかして、単なる飾り付けだけと思われているのでは?
破風板とは、その言葉通り「風を破る板」なので、その名称が付けられたといわれています。「風を破る」とは、屋根瓦の下や屋根内部に吹き込む風を防止するという意味です。「破風」とは、風を打ち負かすということですね。
破風板の4つの役割
- 耐風性を高める
- 屋根は、上から吹きつける風には耐風性は高いのですが、横や下から吹き込む風には意外と耐風性が低いのです。特に下から吹き上げる風には、非常に脆い作りになっています。そのため、屋根には破風板がつけられています。破風板があることによって、屋根内部への風の吹き込みが防止できます。
- 防火性を高める
- 通常、屋根のつくりは外壁よりも大きく、少し張り出た形になっています。この張り出た部分を「軒」といいます。
そのため、火災時に窓から炎が上がった場合、すぐに軒までに炎が到達します。破風板がなかったら、防火材が使用されていない屋根裏まで一気に延焼してしまいます。
- 雨水の吹き込みを防ぐ
- 雨は必ずしも真上から降るものではありませんよね。強風時は斜め上から降りますし、台風時には真横から雨が吹きつけることもあります。
破風板は、そんな時に雨水の吹き込みをシャットアウトする役割を果します。
- 化粧性を高める
- 屋根を支えている垂木・母屋・桁などは、化粧材ではありません。そのため外観があまりよくありません。それを隠すためにも、化粧材としても破風板がつけられています。
※化粧材とは、表面がきれいに加工され、見栄えがよい建築材のことです。
- 幸和建築工房がおすすめするのは
破風板へのガルバリウム鋼板
(金属板)重ね張り - 見た目が良い
- メンテナンス楽々
- 耐久性バツグン
無垢材の破風板の場合、ガルバリウム鋼板の重ね張りをおすすめします。外壁にフッ素やムキコートなど、高級・高耐久な塗料をした場合は必須です。ガルバリウム鋼板を重ね張りすることで、外壁と同じく15年程度再塗装無しで安心です。無垢材の破風板でも塗装するのが外壁塗装、無垢材の破風板にはガルバリウム鋼板を重ね張りするのが外装リフォームです。
破風板板金巻 作業風景
破風板板金巻 施工事例
ガルバリウム鋼板の特徴
ガルバリウム鋼板とは、アルミと亜鉛で鉄を守ることにより生まれた耐久性に優れた鋼板です。鉄板を基材として、アルミニウム、亜鉛、シリコンからなるめっき層を持つ、溶融アルミニウム-亜鉛合金めっき鋼板を総じて、ガルバリウム鋼板といいます。1972年にアメリカで開発された新しい金属素材です。
ガルバリウム鋼板が選ばれる理由
常に風雨にさらされている屋根材や外壁材にもっとも求められているものは、耐久性です。最近では、ガルバリウム鋼板を屋根材や外壁材として利用される方が増えてきました。ガルバリウム鋼板は何といっても耐久性がバツグンです!!